お正月も過ぎると、旅行業界は3月初旬まで閑散期に入ります。
なので、宿泊施設などは、宿泊客獲得のために、いろんなサービスや安いプランでの提供があります。
宿泊施設も、個人以外に、グループや団体客の利用を期待されますので、宿泊施設側が旅行会社向けにお得なプランのパンフレット作成して営業に来られます。
当社も例外ではなく、昨年の10月くらいから良く営業に来られています。
最近、感心するのは、1泊2日ならモデル周遊ルートを作成し、そこに自社の宿泊施設を組み込んでPRされる手法です。
これなら、旅行会社もプランが作成しやすく効率的です。
私も、前職で観光協会や行政の立場で、旅行会社の企画担当者に面会して、モデルコースに組み込んでもらうために施設の説明をしたことがありますが、旅行業界の現実を知らずに訪問していたものですから、今から思うと何とばかげて、恥ずかしいことをしていたのかと思っています。
つまり、その時代の「旅行者のニーズ」をもっと分析して、それに合う内容をPRするべきだったと反省しています。
それに対し、宿泊施設や昼食施設などの民間の営業の人は、さすがに現状や情報をいち早くキャッチして、お客さまの立場になって、時代に合ったモデルコースを作成して誘客しようとしています。
だから、最近、思うのは、行政や観光協会などが旅行会社を対象に「観光素材説明会」などを実施していますが、それ以外に、地元の宿泊施設、昼食施設、お土産施設の営業の方も対象に含めてはどうかと思います。
それば、旅行会社の企画担当者は、日ごろから、民間のこのような営業の方と繋がっており、今の旅行業界の現実を見ると、そこからの提案内容を期待されていると思うからです。
「観光物産振興は行政主導でなく民間主導で、行政は支援する立場であるべき」と昔から言われますが、現実的な意味がしみじみとわかります。
ひよっとすると、行政や観光協会でも、観光協会を任意団体から「公益社団法人」や「一般社団法人」にしている地域は、「観光物産振興」を重要施策と考え、この意味を理解されているのではないでしようか。
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